研究レポート

【大人たちの「待ち婚活」】いい人に出会えたら結婚するのに…と嘆く大人婚活の実態調査

 

ハイスペ総研では、2024年8月上旬、婚活中の35歳以上の男女241名を対象に「大人の婚活」に関する調査を行いました。

 

【本リリースのポイント】
・「いつか」はいつ来るのか?「時期は決めていない」が半数以上・結婚したい最大の理由は「精神的安心」、男性は「好きな人と一緒にいたい」パートナーができると結婚時期を具体的に意識する

・「行動していない人」が全体の4分の3、女性は8割以上の一方で、最大の悩みは「いい人に出会えない」

・大人の女性向け恋愛・婚活スクールを運営するハイスペ男子総合研究所 所長の吉沢が解説「いい人に見つけてもらう準備はできていますか?」

 

【調査背景】
厚生労働省が今年6月5日に公表した2023年の「人口統計」によれば、1人の女性が一生のうちに産む子どもの数の指標となる「合計特殊出生率」は1.20。8年連続で前年を下回り、1947年の統計開始以降、最低を記録しています。
また婚姻件数もこの20年で3割減少。2022年の平均初婚年齢は男性が31.1歳、女性は29.7歳で、2002年と比べるといずれも2歳ほど遅くなっています。
ハイスぺ総研が運営する総研アカデミーでも受講生の年齢層は20代~50代と幅広く、ハイスペ総研の過去の調査(*)とも合わせ、年齢に捉われない形の結婚・婚活に変化していることがうかがえます。
そこで今回、「大人の婚活」に焦点をあてて調査を実施。その結果について所長が解説していきます。

*… 2022年9月発表「【結婚相手に年齢は関係なし!】20~50代男性に聞く、恋愛結婚観に関するアンケート調査」
https://souken-love.com/research/post29030/

 

【調査概要】
調査対象:35歳~59歳の婚活中(「いつかは結婚したい」という意向がある)の男女241名(男性120名、女性121名)
調査期間:2024年7月下旬
調査方法:インターネット調査

 

【調査結果】

◆パートナーがいる人は全体の1/4

「現在、お付き合いされている方はいらっしゃいますか?」という質問に対して「特定のパートナーがいる」と回答した人は、男性20.0%、女性28.9%で全体の24.5%でした。

 

 

◆結婚したいタイミング:半数以上が「特に決めていない(ご縁があれば・・・)」

いつまでに結婚したいと考えているか(パートナーがいる場合は、現在の相手を問わず「結婚」自体をしたいと考えている時期)について質問したところ、「今すぐにでも結婚したい」と答えた人は、男女とも約20%でした。一方、「時期は特に決めていない(ご縁があれば結婚したい)」と回答した人が最も多く、男性54.2%、女性57.9%で全体の56.0%でした。

しかし、この質問を「特定のパートナーがいる」と回答した人のうちで見ると、「1~2年以内には結婚したい」と回答した人が男性33.3%、女性25.7%、「時期は特に決めていない(ご縁があれば結婚したい)」と回答した人は、男性37.5%、女性51.4%となりました。

 

 

この結果から、パートナーができると結婚に向けてより具体的な時期を意識するようになる傾向があり、またその傾向は男性の方が高いことが分かりました。

 

◆結婚したい理由:男性は情熱的、女性は現実的?

「結婚したいと思う理由」の質問(あてはまるもの全て回答)では、「精神的な安心が欲しい」と言う回答が全体の61.4%で全体・男女とも最多となりました(男性58.3%、女性64.5%)。

男性のうちで次に多かった回答は「好きな人と一緒にいたい」(56.7%)、続いて「老後が心配」(36.7%)でした。
女性のうちで次に多かった回答は「経済的な安心が欲しい」(56.2%)、以降「老後が心配」(50.4%)、「好きな人と一緒にいたい」(46.3%)と続きました。
「好きな人と一緒にいたい」という回答は全体の51.5%で、全体で2番目に多い回答でしたが、男性の方がその意向が強いことがわかりました。一方、女性は経済面や老後のことなど、結婚をより現実的に考えていることも分かりました。

 

 

また、「親を安心させたい」という回答が男女とも2割強ありました(男性23.3%、女性22.3%、全体22.8%)。「子どもを持ちたい」という回答は男性28.3%、女性13.2%、全体20.7%でした。

 

◆大人婚活の実態:「何もしていない人」が全体の3/4超、約半数が「良い人と出会えない」

婚活をする上で具体的に行っていること(複数回答)について質問したところ、最も多かった回答は「特に行動はしていない」で全体の76.8%(男性69.2%、女性84.3%)に上り、全体の3/4以上、女性の8割以上が具体的な行動をしていないということが分かりました。

 

 

 次に、「婚活をしていて大変だと感じること」(複数回答)について質問したところ、男女とも最多の回答は「良い人と出会えない」(男性48.3%、女性51.2%)で全体の49.8%とほぼ半数が出会いに悩んでいることが分かりました。

続く回答は、男性が「自分が良いと思っても、相手から良いと思ってもらえない」30.0%、「デート代や美容代など金銭的負担」27.5%、「婚活へのモチベーションが上がらず行動できない」24.2%、女性が「婚活へのモチベーションが上がらず行動できない」28.1%、「自分が良いと思っても相手から良いと思ってもらえない」19.8%、「デート代や美容代など金銭的負担」19.0%となりました。

 

 

「婚活をしていて大変だと感じたことの具体的なエピソードを教えてください」と言う質問には、「なかなか出会えない、会っても続かない」(40代女性)、「相性のよい相手と出会えない」(50代男性)といった出会いに関する悩みの他、「婚活パーティーなどに参加はしたことがあるが、終わった後にどっと疲れる」(40代女性)、「婚活しようと行動することが大変だと思う」(40代男性)など気力体力・モチベーションの問題、「相手と話が続かないこと」(40代女性)、「自分の希望と相手の希望がどこなのかいま一つわからない」(50代男性)といったコミュニケーションや相手と自分の理解についてのわだかまりが寄せられました。

 

◆今回の調査結果について ハイスペ総研所長・吉沢詩乃による分析コメント

「待ち婚活」に悩む男女の悩みは、大きく3つに分類されます。①いい人と出会えない系、②マッチングアプリがこわい系、③コミュニケーションに難あり系です。

①いい人と出会えない系
人と会っては評価することを繰り返していて、流れ作業的に相手をジャッジメントすることに疲れ、判断基準が自分でもわからなくなったり、逆に目線が厳しくなりすぎることも。

②マッチングアプリがこわい系
出会いの場での経験により、新たに人と会うことが億劫になったり、普段はない人とのトラブルを経験して精神的に疲弊してしまうことも。

③コミュニケーションに難あり系
関係をコミュニケーションによって深めることが苦手で、出会ったあとへの進め方がわからずに、人と会うけれど先に進めない、という段階を繰り返してしまいます。

 

婚活で「いい人に出会えない…」と悩む方の多くは、ハンティングのように「いい人探し」をすることが婚活だと捉えている傾向があります。

しかしながら、婚活であっても人と人とのご縁。ご縁とは、一方的に探す・評価するものではなく、双方向のものです。自分からも探すけれど、お相手からも見つけてもらいやすい状態をつくるのが上手な女性は、婚活がスムーズに成功する確率が高いです。

自分1人の目だけで探すよりも、多数の男性たちの目からも見つけてもらった方が早いのです。

具体的には、コミュニケーション力をアップさせたりビジュアルチェンジを行うことで、同じ行動範囲でも出会える機会が大幅に増え、①②③の悩みが解消されます。

実際に弊社で運営する恋愛婚活スクールでは、その点を実践した結果、マッチングアプリだけでなく職場や友人関係など身近な人間関係の中からアプローチをされる機会が増え、入籍に至った方も少なくありません。

現代の婚活は「いい人探し活動」から「自己をアップデートさせる活動」という側面も兼ね備えつつあるのです。

「見つけてもらいやすい自分づくり」「出会いの場に出かける」、この2つを両方とも行うのが、現代の「待ち婚活」を脱する活路となります。

 

◆ハイスペ男子総合研究所/ハイスペ総研とは?

複数の女性で構成している研究機関です。
年収1,000万円以上、20代から40代の男性100名以上に恋愛観・結婚観・お金観についてみっちりリサーチして、研究結果をレポートしています。

リサーチした男性の平均年収5,000万円以上。経営者や投資家、会社員、医師などの職業の男性に直接ヒアリングして分析しています。
分析結果を元に、恋愛が苦手な30代・40代女性を中心に96%が3ヶ月以内に告白される恋愛婚活スクールを運営しています。

 

 

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