研究レポート

【ときめきがない相手とは交際しない?】大人婚活と“ときめき”の関係に迫るアンケート調査

 

晩婚化や未婚化が加速するいま、結婚観は社会課題と直結するテーマになっています。
ハイスペ総研では、2025年6月、全国の20~50代男女2,405名を対象に「大人婚活と“ときめき”」に関する調査を行いました。調査によると、結婚相手を選ぶときに重視する“ときめき”の種類によって、結婚生活の満足度が大きく異なることが分かりました。

リリースのポイント

・婚活経験者の70.8%が「ときめきがない相手とは交際しない」と回答
“ドキドキ重視”が結婚機会を狭め、未婚化を加速させる可能性
・女性は「外見タイプ婚」で満足度が高い一方、男性は「内面タイプ婚」の方が満足度が高い傾向
ときめきには「ガスバーナー型」と「たき火型」があり、「たき火型」のときめきが夫婦満足度を押し上げる
・結婚生活は「短距離走」ではなく「マラソン」と捉えることが幸せの秘訣

 

① 婚活の最大の壁?!「ときめきがない=交際しない」が7割

「結婚相手にときめきを重視する」と答えた人は全体の58.6%。
一方で、「あまり重視しない」「まったく重視しない」という人はわずか17.5%でした。

さらに、婚活経験者の70.8%が「ときめきがない相手とは交際しない」と回答。
婚活市場では、「ドキドキしない=ナシ」という風潮が強く根付いていることが分かります。

しかし、興味深いことに「ときめきを重視しない」人の既婚率は76.5%で、重視する人(56.2%)を大きく上回りました。
“ときめき偏重”は出会いの幅を狭め、晩婚化・未婚化を助長する可能性があると考えられます。

 

② 女性は“外見タイプ婚”、男性は“内面タイプ婚”が幸せを左右

「現在の結婚相手にときめいた理由」を男女別に見ると、傾向の違いが浮き彫りに。
女性で「外見がタイプだった」と回答した人は結婚満足度が65.0%と高水準。「顔は3日で飽きる」説を完全否定する結果になりました。
その反面、男性は「価値観が合った」「会話が楽しい」など内面に惹かれたと答えた人の方が、結婚生活への満足度が高い傾向にあることが分かりました。

フリーコメントでは、「あまり内面を見なかったから後が大変だった」や「性格をあまり分からない状態で結婚したため、出産後全く育児に参加しない、子供に厳しすぎるなど後悔した」など、男女ともに内面を見なかったために思っていた結婚生活と違ったと嘆く回答も多く見られ、結婚後も幸せを感じるには、外見だけでなく内面も重視することが重要そうです。

 

③ 幸せを長続きさせるのは“たき火型ときめき”

調査では、結婚当初に感じたときめきがどれくらい続いたかを分析。
その結果、「3年以上続いた」夫婦は結婚満足度が平均4.16(5段階評価)と非常に高く、 「半年〜1年未満」で終わった夫婦(3.33)、「1か月未満」で終わった夫婦(3.00)を大きく上回りました。

さらに、現在もときめきが続いている夫婦の平均満足度は3.87で、続いていない夫婦(2.96)の1.3倍に。
フリーコメントから、長続きする“ときめき”には共通点がありました。

・「価値観が合い、自然体でいられる」
・「何気ない会話が心地よい」
・「相手の優しさに触れるたびに、ときめきが増していく」

これは、瞬間的に燃え上がる“ガスバーナー型”のときめきではなく、じわじわと温かく続く“たき火型”のときめき。結婚生活には互いに薪をくべながら育てていく後者が不可欠だと言えそうです。

調査まとめ:婚活と結婚生活、それぞれで求められる視点

本調査から見えてきたのは、次の2つのメッセージです。

1. 婚活初期では「ときめきがないからお断り」という思考が出会いの幅を狭める
2. 幸せな結婚生活を築くには、内面的で持続的な“たき火型ときめき”を育てることが大切

晩婚化・少子化が進む現代、婚活は個人の幸せだけでなく社会課題とも密接に関わっています。
外見や瞬間的なドキドキにとらわれず、出会いは広く、結婚後はじっくりと育てるという視点が、幸せなパートナーシップと社会課題解決の両立につながるかもしれません。
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調査名称:大人婚活と“ときめき”に関する調査
調査対象:全国の20~50代男女
調査期間:2025年6月
調査方法:インターネット調査
有効回答数:2,405名(設問ごとに有効回答数は異なる)
実施主体:ハイスペ男子総合研究所(運営:株式会社はんなり)
※本調査は相関関係を示すものであり、因果関係を断定するものではありません。
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所長コメント

今回の調査では、婚活初期の“ガスバーナー型ときめき”は一瞬で燃え上がるものの、結婚後には持続しにくいことが分かりました。一方で、価値観や優しさといった内面的なときめき、すなわち”たき火型ときめき”は長期的な満足度を高めることも見えてきました。
パートナーを探す中で「どこにときめくのか?」という視点も幸せな結婚生活へのキーファクターと言えます。
婚活の現場では「ときめきがないからお断り」と早い段階で出会いを閉じてしまいがちですが、それが結果として、結婚のチャンスを減らしてしまっているかもしれません。少子化や晩婚化が進む今だからこそ、最初は“外面的なときめき”よりも“内面的な心地よさ”に目を向けることが、幸せな結婚への近道だと思います。
婚活は短距離走ではなく、ゆっくりと相手を知りながら進むマラソンです。
“ときめき”はゴール前に息切れするものではなく、二人で一緒に育てていくものと考えるのが婚活や幸せな結婚の秘訣と言えそうです。

※ハイスぺ総研では以下の通り定義しています
ガスバーナー型ときめき:
外見や条件のほか、出会った時に相手からの積極的なアプローチなどのときめき
たき火型ときめき:
思いやりや優しさなど、コミュニケーションの中で感じられる人柄へのときめき

ハイスペ男子総合研究所 所長 吉沢詩乃

ハイスペ男子総合研究所 所長 吉沢詩乃

恋愛・婚活支援の専門家/ハイスペ男子総合研究所 所長/株式会社はんなり 代表取締役

東京外国語大学卒業後、株式会社リクルートに入社。結婚情報誌「ゼクシィ」や子育て・人材領域のメディアで法人営業を担当し、複数部門でMVPを受賞。
2017年に独立し、恋愛・婚活支援に特化した「ハイスペ男子総合研究所」を設立。

男女の思考・心理・関係性に関する独自の調査と研究を基に、婚活に必要な〈マインド・ビジュアル・コミュニケーション〉の三位一体型プログラムを開発。
主宰する恋愛婚活スクール「総研アカデミー」は累計800名以上の受講生を輩出し、幅広い年代の女性が結婚・良縁を実現。
20代から50代の女性まで、年齢や環境を問わず“その人らしい幸せなパートナーシップ”を叶える支援を行っている。

書籍『恋愛無双になる方法』『なぜ、彼女ばかりがハイスペ男子に選ばれるのか?』(ともに大和出版)は、書店やAmazonランキングで多数部門1位を獲得。
メディア出演・連載・講演多数。

専門:恋愛心理・婚活支援・女性の自己肯定感形成・対人コミュニケーション

ハイスペ男子総合研究所について

ハイスペ男子総合研究所(通称:ハイスペ総研)は、「男女の理解と絆を深める」をテーマに活動する恋愛・婚活に関するリサーチと支援を行う研究機関です。
男性600名以上への恋愛観・結婚観・人生観に関するリサーチのほか、経営者・投資家・医師・会社員など多様な職業の男性に直接ヒアリングを行い、信頼性の高いデータを蓄積しています。
また、その分析結果を活用し、年齢や過去の経験に関係なく、自分らしい幸せなパートナーシップを実現したい女性に向けて、スクール運営・講座・講演活動などを展開。
各種レポートや研究成果は、メディア・雑誌・Web記事などでも多数取り上げられています。
近年は、装いや表現力と恋愛心理の関係にも着目し、サブスクリプションファッションレンタルサービス「AnotherADdress(アナザーアドレス)」でのコラム連載や、運営スクールでのアパレルブランドでの商品監修なども行っています。

 

 

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